けいおん が4万枚も売れたんですってね、奥さん

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 けいおんがDVD BDあわせて4万枚も売れたらしい。正直びびった。2万ぐらいは行くだろうと思ってたが完全に予想外。
 アニメのDVDは毎月全作品あわせて10万枚ぐらい売れるらしいので、一人でシェアの40%を獲得したことに。異常な数値だ。

 京アニというブランド力と作画の綺麗さ、堅実なストーリーや魅力的なキャラなどで説明できるのは2万枚まで。じゃあ残りの2万はなんなんだ? と問われて思いつくのは宣伝しかない。
 とは言え、製作者側はほとんど宣伝をしていない。けいおんの宣伝をしたのは、音楽番組や、朝ニュースの音楽コーナーだ。
 けいおんのOPEDは13万枚以上売れていて、オリコンの上位に入り、これによって知名度が急上昇。視聴者の裾野が広がって、これだけ売れたのだと思う。
 核となるストーリーが無く、一話完結の日常ものであったのも幸いした。ニュースで見た人がなんとなく、途中視聴しても物語りに入っていけたからだ。その結果、前の話も気になってBD購入。こんなストーリーが容易に想像できる。

 しかし、これでも疑問が残る。そもそもなぜ13万枚もCDが売れたのか?だ。 それに関する興味深い記事がアニメ雑誌に載っていたので紹介したいと思う。
1) JPOPのシンガーソングライターブームの揺り戻し。
 シンガーソングライターは等身大の日常しか歌わず、非日常の要素を歌うアニソンは新鮮に感じられた。
2) 声優の容姿や歌唱力の向上
 歌手の顔がよければ売り上げが伸びるのは否定したくてもできない常識。最近の声優はその段階まで容姿が向上している。その上で歌のプロではない。つまり世捨て人的なシンガソングライターより身近な存在として感じられる。
3) 日常と非日常の境目 2.5次元の存在
 声優は身近な存在であるが、一方で彼女たちが歌うのは非日常な歌詞。sのギャップから来る魅力。
 
 まとめると大体こんな感じ。紅白歌合戦のプロデューサーである石原真の分析だ。

 なるほどと思うところが幾つかある。ヒットソングの重要な要素に、歌手のパーソナリティと言うものがある。歌を聞く人々はその歌詞の言葉を、その歌手の言葉だと思い(作詞が別人だったとしても)感動するわけである。尾崎信者なんかその典型例だろう。
 最近のJPOPそういったパーソナリティを重視しすぎた。歌がいいから聴くのではなく、スマップが歌ってるから良い曲だ、こう言う訳だ。
 その結果、楽曲のクオリティが低下していたのだと思う。使い古されたメロディーに、日常で等身大の歌詞。こればっかりになって、売れるかどうかは歌手の人間性しだい。こんな状況が長くつづき、作る方の創意工夫が無くなっていたのだと思う。
 それに対してアニメソングは、映像に合わせるという必然性、そしてバックボーンの物語があるということで、今でも非常にバリエーションが豊富だ。更に1分半で勝負するという短期決戦思考が競争効果を高めたのだと石原氏は指摘する。
 つまり現在最先端の音楽はJPOPではなくアニソンの中で生まれているのだという。
 そんな可能性を秘めたアニソンではあるが、最近まであまり売れなかった。それは、アニメファンに特化した曲作りをしてきたからだろう。その特性を外し一般的にすれば、直ぐにヒットを飛ばせる鉱脈だったわけだ。
 そんなJPOPより明らかに魅力がある音楽を、俳優並の容姿やパーソナリティを持った声優たちが歌う。これがけいおんの売れた理由と言うわけ。

 ま、そんなわけでけいおんの凄さを私は認めるのだけれど、一方で悲しくもある。確かにけいおんは堅実なつくりだが、結局は過去のアニメ作品のコピーだからだ。
 振り返ればらぶひなやあずまんが大王の頃から、女子高生日常系のアニメはなにも変わっていない。そんなものが売れてしまうのが悲しいわけ。
 とは言え、アニオタには常識で古臭いけいおんでも、そういったアニメを見たことのない人とっては新鮮で魅力的に写るのだろう。
 怖いのはこれをきっかけにして、量産型の日常アニメが増えること。日常系の原作なら、萌え四コマ誌を探せば幾らでも転がってるからね。
 でも、それらは多分売れない。京アニのブランド力と、JPOPシーンに食い込んだ楽曲。この二つがあって初めて売れたわけで、別に日常系女の子アニメが売れたわけじゃない。
 今期で言えばかなめもとか、多分爆死すると思う。

 なんかグダグダになってきたのでもう終わらせるけど、個人的には、こういう日常アニメ時だけじゃなくて、濃いストーリーを持ったアニメにも売れて欲しい。
 ゼーガペインの20倍もけいおんが売れるのは納得がいかないと、そう言う話がしたかったんです。全然繋がらなかったけどw
 けいおん自体にはそれほど不満は無い、というか好きなんだけどね。
 大正野球娘。も心配。OP2000枚しか売れてないし・・・(けいおんの1/60。良い曲なのに・・・)

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