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皆さん呪われた事って有りますか? いきなりなにオカルト言い出すんだとか思うかもしれませんが、人生を変えた呪いの言葉ってのは結構存在するものです。 それはともかく夏目友人帳、面白いですね。とりあえず今期の新番組ではナンバー1です。 主人公は妖怪が見えるゆえに妖怪に襲われたりして困ってる夏目君。しかも人には見えないものが見えるため、多くの人に気味悪がられてきた。その上両親とは死別していて、親戚を転々としてきた少年。 まーここまではよくある、というか女性作家が好きそうな不幸少年なんだけれど、ここから先、物語を動かす部分がいいですね。 夏目はたらい回しの末、田舎の親戚の家に居候することになります。 なんとなくかわいい厄介先の塔子おばさん そこで彼は今まで以上に妖怪たちに狙われるようになる。そして妖怪から逃げて入った神社でにゃんこ先生こと斑と出会うわけです。 このにゃんこ先生がかわいい。招き猫に宿っているという設定で(吾輩は猫だろうな)、動きがとにかくかわいい。これ見てるだけでほんわかします。 話がそれましたが、夏目はにゃんこ先生からなぜ自分が妖怪に襲われるのか聞きます。それは夏目の祖母、レイコのせいだったんですね。 レイコは夏目と同じく妖怪が見えるヒトで、この辺の妖怪に喧嘩を吹っかけて倒し、その名前を友人帳に記すことで彼らを従えていました。その友人帳を狙って妖怪たちは夏目を襲ってくるわけです。 それを聞いた夏目は、妖怪たちに名前を返してあげたいと思います。本来それはレイコが死ぬ間際にやるべきことでしたが、玲子は若くして死んでしまって、それができませんでした。その祖母の遣り残したことをやろうと。 なぜ夏目がそんなことを思ったのかもきちんと理由付けがされています。夏目は自分と同じく妖怪が見えることで人々から避けられていた、そしてもう誰からも覚えてもらっていないレイコに親近感を持ち、自分だけは覚えていようと持ったのです。 この名前を返すという物語の目的と、レイコに親近感を持つ夏目がやさしくていいですね。物語の目的はどうしても深刻なものだったり、過激なものになりがちだけど、本当にやさしく自然な感じがします。 1話の終盤夏目は自分を襲ってくる妖怪に名前を返してあげます。この妖怪は人間に無視され腹をすかしていたところに、レイコと出会い、名前を奪われるとともに、これで自分の名前を読んでくれる人がいると思ってうれしかったわけです。 しかしレイコはこの妖怪の名前を呼ぶことなく死んでしまう。 妖怪はずっと名前呼ばれるのを待っていた。そのうちよりいっそうの寂しさを感じた妖怪にとって、奪われた名前が祝福から呪いに変わってしまって、妖怪はレイコ=夏目を恨んで襲い掛かる。それに名前を返すことで夏目は再び妖怪を祝福してあげるってわけです。 このくだりが特にいい。人々が妖怪などの超自然を忘れてしまっている事と、妖怪が見えるがゆえに人間から無視されるレイコや夏目の境遇が重ねあわされていて、泣けました。 それにしてもこれだけの分量を1話に収めてるところが本当にすばらしい。そのくせ窮屈ではなくてゆっくりとした空気が流れている。 で、ようやく冒頭の呪いの話に戻るわけですが、このレイコの行動のように悪意の無い行動が呪いになってしまうことは現実でも多々あります。皆さんも経験ないですか? ある一言のせいで、それまでの価値観が崩れ去ったり、行動する気力が失われたりしたことが。 私は2,3思い当たるところがあります。例えば初恋の彼女に話しかけたとき、隣にいた彼女の友達が言った一言。忘れられませんね。あの一言のせいで1月ぐらい彼女に近づけませんでした。 こんな感じで人を呪うなんていうのはオカルトでもなんでもなくて、結構簡単で日常的なことなんです。 逆に人を祝福する言葉って言うのもたくさんあります。人を勇気付けて元気にする言葉。できればそういう言葉を多く言える人になりたいですよね。 さて友人帳に戻りましょう。 このレイコって言うキャラクターがかなり個人的につぼですね。彼女は人間に相手にされず、妖怪たちと遊ぶ事しかできなかった。その孤独さ、そしてお互い疎外される者同士である妖怪とレイコの深い絆を感じさせてくれます。 夏目のキャラクターもいいですね。よくある不幸少年みたいにひねくれていなくて、厄介になっているおじさん夫婦に迷惑をかけないようにするところとか、妖怪の気持ちを理解しているところとか、好みです。素直で自然な感じがする。変に明るくも無く暗くも無い。こういう派手な不幸を背負っているとどうしても極端なキャラにしがちなんですけどね。 そして何より絵作りが本当にうまい。大森監督の絵作りは昔から好きなんですが、今回は淡い水彩調の風景と、色味を押さえたキャラクターが本当にマッチしていて、見ているだけで幸せな気分です。某なんたら遣いのどぎつい背景と雑なキャラ見た後だと余計にそう感じますね。 音楽もあっていて、とにかく雰囲気がさわやかでやさしい。アクションシーンも手抜きは感じられなくてよく動いて迫力があるし、日常シーンの細かい動きも魅力的です。 OPEDも情感的な曲で聞くだけで気持ちが盛り上がりますね。 こういった日本のオカルトアニメを見て毎回思うんですが、日本の宗教観って本当にやさしいですよね。ほかの国の人にこういった発想はなかなかできないと思う。ただ名前を返すそれだけで話になるんですからね。 とまぁこんな感じでべた褒め。2話も面白かったから、この調子で最後まで言ってほしいものです。 それにしても舞台は熊本ですか。ロケ地に行ってみようかな? |
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夏目友人帳 第1話『猫と友人帳』
視聴後の感想です。 取り上げられるものは、私が興味を持って視聴している作品です ...続きを見る |
モリノミヤコ 2008/09/01 23:09 |
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